2003年7月 2日
企業内でblogを活用するための提案
http://blog.cnetnetworks.jp/umeda/archives/000478.html
梅田氏の「CIOのためのBlog活用法」というblog。企業内でどのようにblogを活用すれば良いのかという提案。ぼく自身が、何か情報を発信し続けることに興味があるので、この流れの話題にピピンと反応してしまいます。この中で紹介されていたAbacus::blogからの下記の文章を見て「特殊か‥‥」と改めて思った次第です。
Blogで発信しつづけるためにはコンテンツを生む才能も経験もこだわりも必要だし,何よりも「メッセージを出し続ける」という自己満足で自分をモチベートできるという特殊なカテゴリに属す人でないと無理だ.
確かに自分の周りを見渡しても、blogを続けられている人とそうでない人はくっきりと分かれています。面白いのは、この人はまめだからblogできるでしょう、と思っていた人が、実は全くそうではなかったりして。本人曰く「情報を発信することに興味がない」ということですが。
そして、どうしてぼく自身はメールマガジンの配信だったりblogだったりが好きなのか、ということは突き詰めて考えたことはなかったのですが、梅田氏の下記の文章を読み、これは正しく自分のことだと思いました。
Good bloggerは、communicateすること自身が好きで好きで仕方ないわけで、「"column" full of links to experts and sources of information」、エキスパートへのリンクや情報ソースへのリンクをたっぷり含んだコラムを書く(Blogger自身が当該分野のエキスパートである必要はない)。その結果、「available knowledge and expertise」をレバレッジできればいい。
Goodかどうかは別として、さらにぼく自身にそれほど知識があるわけではないのですが、情報ソースを入れながらコラムを書くことが確かに好きなのです(ただの新しいもの好き?)。そして、それを誰かに伝えることに、この上ない喜びを感じているようです。プライベートでこんなのも始めましたが、まさにこの文章の通りです。
話しは戻りますが、下記のように梅田氏。
Blogを書きたいなんて思いもしない連中に無理やりBlogを書かせる必要なんて全くなく、「特殊カテゴリ」に属するGood Bloggerが「ここにこういうエキスパートが居るよ、こういうリソースがあるよ」(the key people, the key projects, the key resources)という情報をBlogで社内に発信していけばいいわけだ。
以前のエントリーでも書いたような気がしますが、まずはできる人が始める、というその一歩が重要かもしれませんね。ただ、blogの存在がまだ知られていない現実がありますから、例えば日本の企業内で始めるとなると、社内で理解を得るのはなかなか難しいかもしれません。
企業が「Blog Central」というサイトを作り、Bloggerを注意深く選考する。選考基準は、部分的にはその知識だが、より「their great ability to communicate, to share, to be well connected and feel rewarded by connecting the dots for others」で選ぶべきだ。
企業が率先してblogを取り込んでいくのは、日本ではまだまだ先のような気もします。海外の事例を引き合いに出しつつ、時間をかけつつ‥‥でも、そこまでしないと無理なのであれば、そもそもblogを始めてもあまり効果もないかもしれませんね。
1年前のものですが、eNatural.orgを読んでくださっている方からこんな記事を紹介して頂きました。どうですか、日本のマクロメディアもblogを始めてみては(笑)