2004年4月21日
無敵会議「帰ってきたアクセス向上委員会」レポート その3
組織でアクセスアップに成功している人たちと百式田口さんによるパネルディスカッション。
■参加者
・伊藤さん(ココログ)
・粟飯原さん(All About Japanなど)
・吉松さん(@コスメ)
・内田さん(たのみこむ)
・村田さん(カフェグローブ)
■他のサイトとどんな違うことをしたか?
内田
・Webのセンスではなくマスメディアのセンスでかっこ悪いところで使っていった。
・TVと協調した
・一番売れたのは「逆転裁判」のオリジナルサウンドトラック 12,000枚
村田
・自分たちが読みたい女性誌をWebで作った
田口「女性をひきつけるコツは?」
・自分たちが読みたい、欲しいツールがあるか?
→レシピ、レストランレイティングなど
吉松
・立ち上げ当初に意識していたのはシステム会社は使わないということ
・口コミの書き込みユーザをいかに確保するか
・メールマガジンで集めておいた
粟飯原
・AAJはコンセプト
・人が検索エンジンの代わりとなるのでどういう人をガイドにするのか
例)食べ歩き→大人の食べ歩き東京(アクセス数は4倍に)
・おとりよせネットでもコンセプトを重視
伊藤
・正直、何もやっていない
・セグメントされたお客さんのところにシステムを持ってきたのがポイント
■それぞれの立場から一番嬉しかったことは?
伊藤
・お客さん同士がトラックバックし合って木村剛氏のイベントが開催されたこと
粟飯原
・OL美食特捜隊のサイトで紹介されていたレストランで結婚したというメールを貰ったこと
・AAJで人生が変わった人がいたこと
吉松
・アットコスメが今まで残っていることが嬉しい
・最初はインターネットユーザが化粧するの?と言われた
・ネットバブル崩壊のときはバーティカルはだめだよと言われた
・2chにならないように全件人の目でチェックしている
・深夜、コールセンターのお姉さんの手が空いている時にチェックして貰っている
村田
・去年黒字化したこと
・インターネットユーザの声がリアルに発信していると感じるとき
内田
・サイトが生き残っていること
・自分のコーナーで商品が売れること
・2万円のサイコロが1ヵ月半で100セット売れた
・メーカーが信頼してくれるようになったこと
■今までで一番のピンチは?
内田
・Webよりも基本的な商売を回すのが重い
村田
・ショッピングサイトでASPがダメで1週間クローズしたこと
吉松
・4/16のリニューアルと同時にサーバダウン
粟飯原
・AAJはビジネスとして重い部分がある
・固定で300人のガイドに支払いつつ社員もいる
伊藤
・社長がblogを始めた時→CNET編集長山岸さんのblogがきっかけに
田口「山岸さんはなんで2ch口調なの?」
■アクセスアップ参考になる事例
伊藤
・いかにお客さんの声を集めるか
・feedbackでひたすら顧客の声を集めている
粟飯原
・去年は楽天広場を見ていた
・友達がどんな人なのか
・何を考えているのか
・距離が近いサービス
吉松
・ブレストTVが面白い
・日本のブロードバンドコンテンツで一番動画を持っている
・こういうサイトは続けられればビジネスになる
・強い気持ちが大事
村田
・エンドユーザを知ることがポイント
・コミュニティで顧客の声を拾う
・Webでアンケート
・座談会
内田
・絶対他にない情報を引っ張って加工して出す
この後は、グループになって会議を行いました。
アクセスアップの参考になり、なおかつ各サイトで共通していると感じたのは、
・自分が使いたいサービスであること
・エッジが立っていること
・コンテンツが自動で増えていくこと
・顧客の声を聞くこと
こういったことでしょうか。あと加えるならばサイト構築段階でSEOを意識するのも重要でしょう。
個人サイトレベルではそれほど気にならないランニングコストも、規模が大きくなり関わる人が増えるに連れ、粟飯原さんと内田さんが「ビジネスとして重い部分がある」とコメントされていたのが印象的でした。