2004年5月12日
使いやすくなったWeb――7年前と何が変わったか
最新のWebユーザビリティ調査では、7年前と比べてユーザーが作業を達成できる確率が40%から60%台に向上。さらに検索の重要性が増し、検索エンジンからサイトにたどり着くケースが増えた。
2003年後半にNielsen Norman Groupが実施した調査結果だそうです。
調査報告書によれば、現在のWebと1997年のWebの最大の違いの1つは検索の重要性が増した点だという。
この調査結果は頷けます。検索エンジンの精度が高くなった、ということが大きいでしょう。Googleが登場するまでは、優に検索結果を100個くらいは見ていたような気がします。今では多くても20個くらいですからね。ジェイコブ・ニールセン博士は、「今日のインターネットでは、検索エンジンがユーザーインタフェースになっている」と語っています。
一方では、ユーザーが1つのページにとどまる時間が減少しているということで、 「ユーザーは検索エンジンを経由してサイトを訪れ、ほんの少しの時間ですぐに立ち去るようになっている」というコメントも。検索エンジンの精度が上がることで、訪れるサイトの中身ある程度想定できるので、サッと見て情報がなければすぐ次に移る、そんな感じでしょうか。
Webユーザーが検索への依存を高めるにつれ、検索用語の選択はより正確なものになりつつある。1994年には、検索クエリの平均的な長さは1.3ワードで、検索の95%は1語か2語で行なわれていた。1997年には、検索クエリの平均的な長さは1.9ワードとなり、1語か2語での検索は77%となった。最新の調査では、検索クエリの平均的な長さは2.2ワードとなり、1語か2語の検索は72%にまで減少している。
これも貴重なデータですね。
ニールセン氏は改善の必要がある分野として、個々のサイトの検索機能を挙げている。調査参加者がある人気エンジンで行なった検索では56%が成功している一方で、個々のサイトの検索ツールを使った場合は33%しか成功していない。
大規模サイトにとっては、これもポイントかもしれません。
Posted by enatural at 2004年5月12日 16:43