Webマーケティングblog - イーナチュラルオルグ
トップ > eコマース > 「なんちゃってアドバイザー」の怖さ

2004年8月23日

「なんちゃってアドバイザー」の怖さ

地域を救うインターネットショップへの取り組みとは?――ビジネス・コンシェルジュ的考察(2)

私が昨年相談を受けたのは、ある県のお菓子屋さんたちのサイトを構築しようとしているプロデューサーからだった。予算は、「1社あたり1カ月5000円」で何とかしたいという。「今どき、みなさんは5000円で一体何がきると思っていらっしゃるのでしょう?」と質問をしてみたところ、答えはこうだった。

アイ・ビー・エム ビジネスコンサルティング サービス公共事業本部コンサルタントである尾花紀子氏のコラム。

5,000円で何がしたいのか? という逆の質問は確かにその通りだと思います。

「仕事量も増え、資金もかさむばかりで全く儲からないインターネットショップなど二度とやりたくない」という企業を、プロデューサー氏が説得し「彼らが全く負担に感じない5000円からチャレンジしたいと考えた」んだそうですが、5,000円で何ができるかも知らずに痛い思いをしている人たちを再びインターネットに連れ出すということは、最初に“インターネットショップ”を勧めた“地元のシステム会社”とあまり違いがないようにも思えるのは気のせいでしょうか。

私が少なからず関わったお店の中には、全く逆のケースもモチロン存在する。ある個人商店では、システム作りは二の次、三の次とし、まずはお客さまへのおもてなしの心や気配り、お店の強みや商品力などのポイントは実際の店舗もバーチャルなショップもすべて一緒である、という視点で取り組んだ。

結果として「その家の子どもたちまでが気づくほど日々の発送荷物が増えた」そうです。いきなりデータベースを構築したり高価なシステムを導入するのではなく、自分の手が届くところからトライ&エラーを繰り返していくのがポイントかもしれません。もちろんノウハウをお金で買うこともできますが、人ってやはり、失敗しないと学べない場面も多いのではないかと思うのです。ノウハウに対しても、もちろんトライ&エラーしないといけませんね。

Posted by enatural at 2004年8月23日 18:07