2004年12月 1日
小規模企業のブログ・ケーススタディ
Webマーケティングの近未来 第16回~小規模企業のブログ・ケーススタディ「Ad Innovator」(上)
ここしばらくの間、「ブログがビジネスに使えるか?」といった議論がいろいろなところであったが、正しくはどれぐらいの投資をして、どれぐらいのリターンが期待できるかという話だと思うので、すべては公開できないものの弊社にビジネスにおけるブログのインパクトをお話したいと思う。
筆者の織田氏が11月に日本出張した際に、会社のブログの影響を強く感じたそうです。ということで、織田さんが感じたブログのビジネスインパクトに関する記事となっています。
織田さんが日本にいらっしゃっていた際に、ぼくも食事をご一緒させて頂きました。誘われた時は「Ad Innovator」はまだ詳しくは見ていなかったのですが、事前に見ることで人となりを知ってからお会いすることができました。名刺的な機能だと思いますが、単なる名刺以上の効果を発揮していると思います。
そして織田さんは、行く先々で「ブログを見ていますよ」と声をかけられることが多かったのでは、とも推察されます。ちなみにぼくも、eNatural.orgを見ています、とかネタフルを見ています、という形で声をかけて頂くことが非常に多くなりました。エントリーを書く時間(=投資)に対して、金銭的なリターンではありませんが、明らかに“得ているもの”があると感じます。
先週末にアフィリエイトカンファレンスが渋谷で開催され、パネルディスカッションのパネラーとして参加させて頂いたのですが、同席したはてなの伊藤氏がディスカッションの最後に、ブログの効果をうまくまとめられていました。
有名ブログ運営者が秘訣を語る「アフィリエイト・カンファレンス」
伊藤氏は「ブログをアフィリエイトとだけ結びつけるのはもったいない。例えば私がここに(講演者として登壇して)いるのはブログに関わっていたからで、雑誌の原稿を依頼されたりというケースもある。アフィリエイトはブログで得られるメリットのごく一部であって、ブログで自己を高めることができるというメリットもあるだろう」と発言。
まさにこの部分だと思います。個の視点なので直接企業にはあてはまらない話ではありますが、小規模な企業であれば、場合によってはこうした“個”の視点から情報発信をする、ということも不可能ではないのではないでしょうか。
織田さんのお話に戻ります。
今年の始めから、顧客の組織変更や担当者の転職などでいくつかの顧客からの業務の依頼が減りそうであることがわかった。そこで以前から企画中のマーケティングプランを実行に移すことに決めた。
これがブログを使った情報発信だったそうです。
内容的には、すでに毎日読んでいた30近いブログやメディア情報の抜粋の形をとり、1日平均2時間程度をかける必要があることがわかった。これは、それまでも1日1時間程度を情報収集にあてていたため、もう1時間ブログとメルマガの発行に費やす必要があるということだ。また、情報元も十分にあることが確認できた。
ということで、続きが楽しみです。