2005年3月 9日
「long tail」というマーケティング用語
long tailというのは簡単に言えば、多くの小さなニッチ市場がたくさん存在すれば、それは少数の巨大市場を凌駕することになるという考え方である。かつては非主流やアングラ、インディーズ系だった商品が、今ではベストセラーや大ヒット商品と肩を並べるほどのマーケットシェアを持つようになりつつある。
「最近、long tail(長いしっぽ)というマーケティング用語が頻繁に使われるようになってきた」ということで、英語圏のブログ、ネットではその言葉を見ない日はないそうです。近々、日本にも輸入されるでしょう。
「long tail」はインターネットの特性を生かしたマーケティング理論で、次の3つの基本的なコンセプトからなっているそうです。
・マスからニッチへのシフト。
・供給過多経済――要するに商品棚がいつも商品であふれているという状態で何が起きるか。
・数多くの小さなマーケットが集まると、巨大市場に成り得るということ。
「全商品の中のわずか20%の商品が、売上の80%を作り出す」というパレートの法則がありますが、「long tail」はこのパレートの法則を崩しつつあり、売れないはずの80%の製品が売れるようになってきていると。
あるブロガーの言い方に従えば、「われわれはいま、フォード自動車的な大量生産経済の終焉を目の当たりにしつつあるのかもしれない」ということだ。どんな色でも構わない、君の好きな色をゲットすればいいんだよ、ということである。
「long tail」は覚えておいた方が良さそうです。
Posted by enatural at 2005年3月 9日 10:40