2005年3月10日
「ブログ自体が人格化する風潮が」
「ブログ自体が人格化する風潮が」Movable Typeのビジネス活用セミナー
新野氏はこれを「ブログは運営者がハッキリとしている。よって、ブログ自体に人格があるような、独特の感じ方がネット文化として根付いているのでは」と分析。企業という法人のサイトであるにもかかわらず、内容が面白ければ一般ブロガーからも好感やシンパシーを得やすい……というのが新野氏の考えだ。
「一般ユーザーのブログでヌーベルブログが話題になるとき、『ヌーベルブログさん』と、さん付けで紹介されることが多い」という特徴に気づき、ブログ自体に人格があるかのように感じられるということを、新野氏が語っていたそうです。
ヌーベルブログはグループブログであるが故、というところもあると思いますが、確かにブログ名に「さん付け」するのは興味深いですね。
ちなみに、ぼくも“[N]氏”という風に、ブログの略号で呼ばれる(書かれる)ことがありますが、それ自体も「ブログ=書き手」が非常に深く認識され結びついており、ある意味ではぼくの「人格=ブログ」として認識されている可能性もあるのかも、と思いました。
さらに「PVがすべてではない」という傾向も顕著だという。従来型のWebサイトではサイト来訪者を増やすこと自体がPR効果を示すが、ブログでは「ブロガーの間でどれだけ話題になるか」が勝負になるためで、荒野氏も「一般ブロガーにリンクしてもらいやすい伝播力のある記事を作成することが重要」と話す。
これはブログの効果測定としては面白い着眼点ですね。つまり、トラックバック数が一つの基準になるでしょうか。他にも、feedbackなどRSS専用検索エンジンで追いかけていると記事が見つかりますので、そういったあたりも指標に組み込むのでしょう。マスに対するアプローチではなく、いかに深いコミュニケーションを取れるか、というところですね。
講演の最後のまとめでは、セミナー参加者に「まずはブログのカルチャーを理解することが重要。ブログの導入を検討している企業担当者は、個人的なものでよいので是非ブログを試してほしい」とのメッセージを寄せた。
これは本当にそう思います。
「美味しいカレーショップを始めたいんです」
「美味しいカレーを食べたことがありますか?」
「いいえ、まだありません」
だと、美味しいカレーショップはそう簡単には作れないと思うのです。
▼ウケるブログ―Webで文章を“読ませる”ための100のコツ
Posted by enatural at 2005年3月10日 16:13