2005年4月22日
欧米での企業ブログのケーススタディ「建築業界」
欧米での企業ブログのケーススタディ(9) - nikkeibp.jp
Northfield Construction Companyは、ミネソタ州ミネアポリス・セントポールから45分ほどのノースフィールドにある社員数名の建築会社だ。ノースフィールドは、人口が1万8000人ほどの小さな都市で、小さなコミュニティにおける建築会社は、そのコミュニティとともに存在し、そのコミュニティからの仕事が主で、コミュニティでの様々な問題と直結している。このため、ブログなどを使ったパーソナルなコミュニケーションは有効だ。
記事では「建築業界は、Webマーケティングが得意と評価される分野ではない。ブログなどという新しい手法についても着手が遅いのが現状ではないだろうか」と評されています。確かに、建築業界にはウェブマーケティングに精通した人材は多くないかもしれませんが、地元に密着して活動していくには、ブログを使用したコミュニケーションは最適と言えるでしょう。
内容は、現在、進んでいる仕事の進行状況や、社員と家族の紹介、Ray Cox氏の家族の話題、ノースフィールドで行われたイベントなどの様子などを伝えている。週に1回程度内容は更新しているという。
「実際にブログを見るとよくわかるが、建物を作っていくプロセスというのは、とてもブログに合うコンテンツだ」ということで、そうなんですよ。コンテンツとしては、ピッタリなんです。
日本でも、
・Architecture-lab
・無垢の家のつくりかた
・古民家再生日記
・輸入住宅のネキストホーム(ブログ編)
などの事例がありますが、
・どのように建てるのか
・どういったデザインがあるのか
といったアピールをするには、ブログはうってつけなのです。
最後に、
企業ブログを語ると、どうしても不特定多数への影響力を考えがちであるが、実はある特定のコミュニティに向けた情報発信が有効であることがわかる。自分たちもその中にいるようなターゲットコミュニティをきちんと設定して、ブログを立ち上げることの重要さが問われているのかも知れない。
と書かれていますが、これは本当にそう思います。
インターネットが一般の人たちの手に届くようになり、グローバルがキーワードになりました。一方で、地域格差を無くすということで、地方にも光が当てられました。Appleの「Think Different」をもじって「Think Local」などと当時は勝手に呼んでいたのですが、いまは検索業界でも地域検索が出てきたり、またCraiglistのような地域情報コミュニティが求められているという背景もあります。
そうしたことを考えていくと、必然的にブログを使用することで日本中、世界中のマーケットをターゲットにビジネスができるということも言えますし、逆に地域のコミュニティに根ざした情報発信もできるということになります。少し勉強すれば誰にでも更新できるようになりますから、様々な業界でブログを使って欲しいものです。