2005年4月27日
ブログキャンペーンの失敗例
欧米での企業ブログのケーススタディ(10) - nikkeibp.jp - Webマーケティングの近未来
以前、このシリーズで「Raging Cow」という、アメリカで最悪の例と言われているブログキャンペーンの話をした。今回も、ブログキャンペーンの失敗作について話をしたい。それもアメリカ市場における日本企業のブログキャンペーンについてである。
ブログを利用したキャンペーン展開を考えている企業は日本でも多いでしょうから、こうした失敗例は気になるところではないかと思います。アメリカ市場で失敗した日本企業となれば、なおさらでしょうか。
ブログの内容は2本の記事だけで、1本目は自動車メーカーであるマツダのCM2本へのリンク。1本目のCMは、マツダの新車Mazda3がスケートボーダーを真似て高いところからジャンプするというもので、もう1本はブレークダンサーをMazda3が真似、逆さまになって回転するというもの。いずれもジェネレーションYと呼ばれる25歳以下の世代をターゲットにしたと思われる内容だ。
「偽ブログであるという批判の記事が数々のブログにあがり、それを証明しようとする試みが始まった」ということで、ブロガーたちが強く反応し、様々なことが暴かれていったそうです。
・いかにもプロモーション用に付けられた名前である
・個人が使用するようなホスティング会社ではないこと
・バイラル専門の広告会社のサイトのコンテンツが利用されていること
などが明らかになり、その後いきなりブログは消えてしまったそうです。「マツダもその広告代理店Donerも、Sarkissian Masonも、HalloweenM3への関与を一切否定している」
明らかなのは、作為的なキャンペーンはすぐにバレてしまうということでしょうね。口コミ効果を狙うために、一般の人が書くブログを演出したいのでしょうが、どこかでほころびが出てしまうものです。キャンペーン用ブログであることを明かした上で、真摯な対応が望まれているのではないでしょうか。誰しも、キャンペーンに利用されたいとは思いませんからね。
マツダは、ヨーロッパで2002年、2003年と数々のバイラル広告キャンペーンの成功事例を作ってきていたが、ここに来てこのHalloweenM3のお陰でブログ界での批判の記事があがり、検索エンジンなどでもこれらの記事が高いランクに上がるようになっている。
こうした傷跡を、いつまでもさらし続けることになってしまうんですよね。
ブロガーの事実を求める姿勢の強さを考えなければオンラインでのキャンペーンは成り立たなくなる、ということであろうか。
同感です。
Posted by enatural at 2005年4月27日 17:37