2005年5月17日
「主要検索エンジン、検索結果上位の重複は3%だけ」
「主要検索エンジン、検索結果上位の重複は3%だけ」、米Dogpile.com - nikkeibp.jp - IT
メタサーチ・エンジンの米Dogpile.comは、検索エンジンに関して調査した結果を米国時間5月12日に発表した。それによれば、米Google、米Yahoo!、米Ask Jeevesを使って検索を行なった場合、トップページに表示される検索結果で重複するものは平均して3%だけだった。
この調査は、米ピッツバーグ大学と米ペンシルバニア州立大学の協力を得て実施したもので、それによると同じキーワードを入れて検索を行なった場合、表示される検索結果が大幅に異なっていたとのこと。
つまり、ユーザーの多くは、他の検索エンジンでトップに近い順番で表示された検索結果を目にすることが無いことになる。そのため、一つの検索エンジンに依存した場合、多くの情報を見逃してしまうことが明らかになった。
なるほど。
最近、テレビCMの始まったAsk.jpを使用していたのですが、確かに検索結果がGoogleと重なっていないように感じていました。ただ、キャッシュを表示する機能がなかったのでGoogleに戻りましたが。
使用感としては、右側に表示される「関連する話題を多くリンクしているサイトが表示されます」という「おすすめリンク集」も悪くないかな、と思いました。アドバイザー的に使用できそうです。
結論としては、「複数の検索エンジンで同時に検索を実施し、結果をまとめてランク付けして表示するDogpile.comのようなメタサーチ・エンジンを利用すれば、検索エンジンのユーザーは、これらの異なる検索エンジンのトップに表示される検索結果の多くを見つけることができる」という手前味噌的なところに落ち着いていくのですが、確かにこのような結果を見ると、メタサーチの必要性も感じられます。
CEEK.JP - 統合型メタサーチエンジンで検索してみると、確かに検索結果が検索エンジンによってバラバラなのが分かります。
個人的には、アルゴリズムが分かりやすい形で公開されているかどうか、を重視しています。なぜそのクルマが速いのか、なぜそのクルマがよく曲がるのかなど、本当に使いこなすのにはやはり仕組み部分を知る必要があるからです。
しかしそう考えていくと、多くの人にとって「多くの情報を見逃してしまうこと」はどれほど重要なのか、と思えてきてしまいます。全く見当はずれの検索結果だと困りますが、少なくとも真っ直ぐ走り、きちんと曲がるのが最近の検索エンジンですからね。
とすると、今後求められるのはスピードが出てよく曲がるだけでなく、目的地まで自動的に、しかも快適に連れて行ってくれる検索エンジンでしょうか。そこまで差別化しないと、区別にならないのかもしれません。
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